スピリットコードが使っていない性格分析 — 何を採らなかったか
2026-08-25
スピリットコードは、ビッグファイブとソーシャルスタイル、それに16タイプの分類を土台にしています。
けれど、世の中にはほかにも性格を捉える考え方がいくつもあります。「なぜそれは使わなかったのか」と思われた方に向けて、代表的なものを紹介しつつ、採らなかった理由を書きます。
この記事は理論の解説です。アプリの使い方は ガイド をご覧ください。
★★ここで触れる名称の一部は、商標または登録商標です。スピリットコードはいずれの団体とも提携・公認の関係がありません。以下は、公開されている考え方の要点を独自に要約したもので、各団体の公式な解説ではありません。正確な内容は各団体の公式情報をご確認ください。
エニアグラムという考え方
人を 9つのタイプに分ける考え方です。それぞれのタイプに「何を恐れ、何を求めるか」という動機が結びついているのが特徴とされます。
たとえば、同じ「よく働く人」でも、認められたいから働くのか、失敗が怖いから働くのか、役に立ちたいから働くのか——行動ではなく、その裏の動機を見るという立場です。
なぜスピリットコードで使わなかったか。 動機は外から見えないからです。ソーシャルスタイルの回で書いたとおり、この分析は「他人からどう見えるか」を軸にしています。動機は本人にしか分からず、設問で測ると自己申告の度合いが強くなりすぎます。
ただし、内面の動機を掘る目的では、9分類の考え方が合う方もいます。自分と長く向き合いたい方には、そちらの方が向いているかもしれません。
DISC という考え方
行動の傾向を 4つに分ける考え方です。主導・感化・安定・慎重といった軸で捉えるもので、企業研修でよく使われるとされます。
ソーシャルスタイルとよく似ています。 どちらも4分類で、どちらも「振る舞い」を見ます。区分の名前と切り口が少し違いますが、発想は近い位置にあります。
なぜ使わなかったか。 率直に言えば、似た枠を2つ載せる意味が薄いからです。4分類はソーシャルスタイル側で担っているので、重ねても情報が増えません。
強みを見つける系の考え方
「あなたの上位の資質は何か」を出すタイプのものです。34や24といった数の資質から、上位いくつかを並べる形式が知られています。
発想が違います。 これらは「あなたはどんな人か」ではなく、「あなたは何が得意か」を出そうとします。分類ではなく、順位づけです。
なぜ使わなかったか。 スピリットコードは能力を測っていないからです。得意・不得意の話に踏み込むと、「この型は仕事ができる/できない」という読まれ方を招きます。それは避けたい線でした。
16タイプ系の考え方
4つの指向の組み合わせで16に分ける考え方です。★先に書いておきます。スピリットコードが使っているのは この「考え方の枠組み」だけで、いかなる公式検査とも別のものです。
この分類には複数の流派があり、よく知られた検査名の一部は各団体の商標または登録商標です。スピリットコードが使っているのは考え方の枠組みであって、設問も、区分けの仕組みも、独自のものです。32問の自作設問で16分類を出しています。
ここは誤解されやすいので、はっきり書いておきます。スピリットコードで出た型は、いかなる公式検査の結果でもありません。 似た4文字が出ますが、別のものです。
「動機」と「振る舞い」と「能力」は別のもの
ここまで挙げた考え方を並べると、測っている場所が違うことが見えてきます。整理しておきます。
動機 — なぜそうするのか(9分類のものが見ているところ)
振る舞い — どう見えるか(4分類のものが見ているところ)
傾向 — どのくらいの強さか(5因子で測るものが見ているところ)
能力 — 何が得意か(強みを順位づけるものが見ているところ)
この4つは、同じ人の違う断面です。だから「あちらではこう出たのに、この分析では違う」ということが起こります。矛盾ではありません。 切り口が違うだけです。
よくある誤解に、「複数受けて一致すれば正しい」というものがあります。測っている場所が違うので、一致しなくて当然です。一致を探すより、それぞれが何を見ているかを知るほうが役に立ちます。
血液型・星座など
日本でよく話題になるものにも触れておきます。
血液型と性格の関連については、否定的な検証結果が知られています。星座も同様に、性格との関連を科学的に支持する根拠は乏しいとされます。
では、なぜスピリットコードは占い的な要素(今日の運勢)を持っているのか。 区別をはっきりさせておきます。
分析の部分(128タイプ)は、心理学の知見を参考にした設問から出しています。運勢の部分は、娯楽としての読み物です。この2つは意図的に分けてあり、運勢は当たることを保証していません。
混ぜないことが大事だと考えています。「タロットで性格が分かります」とは言いませんし、「性格分析で明日が分かります」とも言いません。
なぜ「使わなかった理由」を書くのか
この記事はもともと、読者からの疑問に答えるつもりで書き始めました。けれど書きながら、自分たちのためでもあると気づきました。
分類の道具を作っていると、どうしても「全部入り」にしたくなります。9分類も足そう、強みも出そう、と。実際、そういう作りのサービスもあります。
しかし足すほど、何を測っているのか分からなくなります。動機と振る舞いと能力を一度に出すと、読む側は「結局どれが自分なのか」と迷います。
採らなかったものを書き出しておくと、後から自分たちが戻ってこられます。 「なぜ強みを出さないのか」と誰かに聞かれたとき、この記事を指して答えられる。設計の記録でもあるわけです。
結局、どれが正しいのか
身も蓋もない答えですが、目的によります。
自分の内面を深く掘りたい → 動機を見る考え方(9分類のもの)
チームでの伝え方を改善したい → 振る舞いを見る考え方(4分類のもの)
得意なことを言語化したい → 強みを順位づけるもの
性格の傾向を数で把握したい → 5因子で測るもの
スピリットコードは、このうち「チームでの伝え方」と「傾向の把握」を、読み物として楽しめる形にしたものです。深さでは専門的なものに及びませんし、そこを目指してもいません。
どれかひとつが正解ではありません。 複数を知っておくと、「この場面ではこの見方が効く」と選べるようになります。
共通して言えること
最後に、どの考え方にも当てはまる注意を書いておきます。
分類は、人を説明しきれません。 9でも16でも128でも、世界の人数に比べればごくわずかです。
当たっている感じは、当たっている証拠ではありません。 誰にでも当てはまる書き方をすれば、多くの人が「自分のことだ」と感じます。読むときは、そこを少し疑ってみてください。
能力や適性の評価には使わないでください。 これはどの考え方についても同じで、採用や人事評価に使うのは適切ではありません。
心の不調の判断はできません。 つらさが続くときは、専門家にご相談ください。
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スピリットコードが何を使っているかは この分析は何に基づいているのか、それぞれの土台は ビッグファイブとは何か・ソーシャルスタイルとは何か をご覧ください。
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