研修やアイスブレイクで結果を使うときの、進め方と避けたいこと
文: とわのね / 2026-10-11
研修の最初の時間や、新しいチームの初顔合わせで、スピリットコードの分析結果を話の種にしたいと考えている研修担当の方に向けて書きます。
この記事では、結果を自分のことを話すきっかけとして使う進め方を書きます。一方で、使い方によっては、結果がレッテルのように扱われることもあります。以下はすべて運営の提案例です。「この通りにすれば場が和む」という保証はありません。
この記事は仕組みの解説です。種族とタイプの図鑑は こちら をご覧ください。
基本の形:自分の結果を、自分で話す
いちばん大切にしたいのは、本人が自分の結果を、自分の言葉で話すことです。
結果は、設問に自分で答えて出たものです。他の人が代わりに読み上げると、「あなたはこういう人だ」という宣言のように聞こえることがあります。本人が話すなら、「こう出たけれど、ここは当たっていて、ここは違う」と、自分で付け足せます。
事前の案内で、伝えておくこと
当日になって結果を見せる・見せないで迷う人が出ないよう、案内の段階で次を伝えておくことをおすすめします。
- 事前に各自で分析を済ませておく。当日は答えるための時間を取らない
- 結果を見せるかどうかは、本人が選べる。話したくない部分は話さなくてよい
- 結果は研修の記録に残さず、評価や成績とは関係がない
案内文の一例です。「当日は、ご自身の結果のうち話してもよい部分だけを、ひとことで紹介していただきます。見せる必要はありません。結果は記録せず、評価にも使いません。」
当日の流れ(30分ほどの一例)
1. ひとりで読む(5分):自分の結果を見直し、「当たっている」と「違う」に一つずつ印を付ける
2. 2〜3人で話す(10分):印を付けたところを紹介し合う。聞く側は質問だけして、意見は言わない
3. 頼みごとを一つ(10分):「こう伝えてもらえると助かる」を、一人一つ書いて読み上げる
4. 全体で一言(5分):気づいたことを、組ごとに一言だけ共有する
人数や時間に合わせて、2と3のどちらかだけにしてもかまいません。
話の種になる、3つの問い
以下も運営の提案例です。
① 「当たっているところ」と「違うところ」を一つずつ
結果は自己申告の設問から出ています。違うと感じる部分があっても、おかしくありません。違うと感じたところから、その人らしい話が出てくることもあります。
② 「仕事を進めるとき、自分はどう動きがちか」
気質(焔・風・水・地)は、振る舞いを2本の軸で見るソーシャルスタイルの考え方を参考にした呼び名です。違いは良い悪いではなく、見ている点の違いとして扱います。
③ 「こう伝えてもらえると、助かる」
「急ぐときは結論から言ってほしい」のように、頼みごとの形で話してもらいます。責める言い方を避けるため、運営案として頼みごとの形にしています。
この分析ならではの、進行で気をつけたいこと
スピリットコードの結果には、進行役に知っておいてほしい作りが2つあります。
同じ種族の名前でも、中身は2つの型に分かれています。 種族は、16の型を8つにまとめた呼び名だからです。同じ種族の人どうしが組になったら、「同じ種族なのに違うところ」を探す問いに切り替える進め方を、運営案としておすすめします。職業の名前は、型と覚醒(日輪・月華)の組み合わせで決まるので、同じ種族でも職業の名前が違うことがあります。その違いを入口にしてもかまいません。
気質も覚醒も、数値を線で切って呼び名を分けています。 設問への答えが変われば、受け直したときに呼び名が変わることはあります。「受け直したら変わった」と言われたら、不具合ではないことを伝え、運営案として両方の呼び名を読んでもらう形をおすすめします。違いがあることだけから、どちらか一方を「本当の自分」とは決めません。
決めつけに向かいそうなときの言い換え
話が進むうちに、他人の結果を決めつける言葉が出ることもあります。進行役が使える言い換えの例です。
- 「あの人は◯◯族だから」と出たら:「同じ種族でも型は2つあります。ご本人はどう思いますか?」と本人に返す
- 「当たりの結果だね」と出たら:「どの結果にも優劣はありません。違いの話をしましょう」と戻す
- 「だからこの役割が向いている」と出たら:「結果は話の種で、役割を決める材料ではありません」と区切る
研修担当が守ってほしいこと
採用や人事評価には使わないでください。 この分析は、心理学の知見を参考にした独自の分析であって、心理学的な診断ではありません。能力や適性を測るものではないので、研修のなかでも、成績や評価の話とは切り離してください。座席や班分けを結果で決めることも避けてください。
おわりに
自分の結果を自分で話す、違いを良し悪しにしない、評価には使わない。この3つを先に決めておけば、話の種としてはちょうどよい道具だと考えています。
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