タロットの大アルカナ22枚とは何か — 44面の札と、決まり方
2026-08-25
「今日の運勢」を開くと、1枚の札が出ます。
その札には「愚者」「魔術師」「女教皇」といった名前がついていて、正位置か逆位置かも決まっています。なぜ札なのか、なぜ22枚なのか、なぜ向きがあるのか——気になった方に向けて書きます。
この記事は理論の解説です。アプリの使い方は ガイド をご覧ください。
★本記事は、タロットの大アルカナという一般的な体系の説明です。特定の流派・団体の公式解釈ではありません。スピリットコードは、この体系を参考にした独自の読み物です。
78枚のうちの、22枚
タロットは一般に78枚で1組とされます。その内訳は、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚です。
小アルカナは、トランプに近い構成です。4つの組(棒・杯・剣・金貨などと呼ばれます)があり、それぞれに数札と人物札が入ります。日々の細かい出来事を読むのに使われることが多い、とされます。
大アルカナ22枚は、それとは性格が違います。1枚1枚に固有の名前と絵柄があり、人生の大きな流れや節目を表すとされます。「愚者」から始まって「世界」で終わる並びは、旅の始まりから完成までの物語として読まれることがあります。
スピリットコードが使っているのは、この大アルカナ22枚だけです。 小アルカナは使っていません。
なぜ22枚に絞ったのか。毎日1枚を読む形に合っているからです。78枚だと、同じ札に再会するまでが遠すぎます。22枚なら、季節が変わるころにまた出会う。「前に出たときと、今は違うな」と感じられる距離感です。
22枚が表しているもの
スピリットコードでは、22枚それぞれに世界観の呼び名を添えています。一般的な名称と並べて挙げます。
0 愚者(旅立ちの精霊)/1 魔術師(創造の星霊)/2 女教皇(月読の巫女)/3 女帝(豊穣の母樹)/4 皇帝(玉座の竜王)/5 教皇(導きの賢者)/6 恋人(共鳴の双星)/7 戦車(疾駆の戦輪)/8 力(獅子を撫でる者)/9 隠者(灯火の探究者)/10 運命の輪(星霜の大輪)
11 正義(天秤の守人)/12 吊るされた男(逆さの賢樹)/13 死神(再生の門番)/14 節制(調和の水汲み)/15 悪魔(鎖の囁き手)/16 塔(雷鳴の古塔)/17 星(希望の星灯)/18 月(幻影の月境)/19 太陽(陽光の祝福者)/20 審判(目覚めの鐘)/21 世界(円環の完成者)
並びには流れがあります。0番の愚者は、何も持たずに歩き出す姿とされます。そこから、力を得たり(魔術師)、立ち止まったり(隠者)、崩れたり(塔)、また昇ったり(太陽)して、21番の世界で一周が完成する——という読み方です。
「死神」や「悪魔」は、不吉な札ではありません。 死神は終わりと再生、悪魔は執着や依存に気づくことを表すとされます。スピリットコードでも「再生の門番」「鎖の囁き手」と呼んでいるのは、そのためです。
正位置と逆位置
札には向きがあります。同じ「愚者」でも、正位置と逆位置では読みが変わります。
正位置は、その札の性質が素直に働いている状態。愚者なら「自由」「旅立ち」「無垢な好奇心」。
逆位置は、同じ性質が過剰になったり、空回りしたりしている状態。愚者なら「軽率」「迷走」「準備不足」。
逆位置=悪い、ではありません。 同じ力の別の面です。愚者の逆位置は「足元を確かめなさい」という合図であって、罰ではありません。実際、スピリットコードの札の説明にも「立ち止まって装備を確かめることが吉に転じる」と書いてあります。
22枚 × 正逆2通り = 44面。 これがスピリットコードで出うる札の全体です。
同じ札でも、型によって読みが変わる
スピリットコードの運勢には、もうひとつ仕掛けがあります。同じ札が出ても、あなたの型によって文章が変わることです。
たとえば「戦車」の正位置。前へ進む力、勢い、突破——という性質の札です。
焔の気質(決めたら早く動く方)にこの札が出たら、追い風です。ただし、その方はもともと速い。だから文章は「周りの歩幅も見てみましょう」という方向に傾きます。
地の気質(確かめてから動く方)に同じ札が出たら、意味合いが変わります。ふだん慎重な方に「進んでよい」という札が出た日です。だから「今日は一歩、踏み出してみては」という後押しになります。
同じ札が、ある人には抑制に、ある人には後押しに働く。 これは矛盾ではありません。札が示すのは方向であって、そこからの距離は人によって違うからです。
だから運勢のページは、128タイプそれぞれに1枚ずつ用意されています。札の面は44通りでも、受け取る側が128通りあるためです(毎晩、その日の分を128枚ぶん作っています)。
どうやって今日の札が決まるのか
ここからは、アプリの中で実際に何をしているかです。コードに書いてある通りを書きます。
札そのものは、日付とあなたの型から決まります。同じ日に同じ型の方は、同じ札になります。
向き(正位置・逆位置)は、受け取った時刻の「秒」で決まります。 秒が奇数なら正位置、偶数なら逆位置。
なぜ時刻なのか。 ここには理由があります。当初は端末の時計を使う案でしたが、それだと時計を操作すれば正位置を選べてしまう。偶然性が崩れます。そこでサーバー側の時刻に変えました。
つまり、正逆はあなたにも私たちにも操作できません。占いとして誠実であるために、そこは動かせない形にしてあります。
本文は毎晩まとめて作っています。 128タイプ分の文章を、深夜のうちに用意しておく形です。だから朝に開いても待たされません。
「今日の札ではない日」があります
正直に書いておきます。ごくたまに、その日の札ではなく前の日の札が表示されていることがあります。
毎晩まとめて作る仕組みなので、深夜の生成が何らかの理由で1枚ぶん失敗すると、その面だけ用意が間に合いません。そのときは前の日の分をそのまま出します。見出しも「8月24日の札」のように、いつの分かが分かる形になります。
空白にはしません。 何も出ないより、いつのものか分かる形で出す方が誠実だと考えたためです。
ちなみに、この「1枚ぶん失敗する」は 2026年8月に実際に起きていて、毎晩1〜5枚ほど発生していました。原因を調べて作り直しの仕組みを入れたところ、翌日は172枚すべてが揃いました。こういう不具合も、起きたら直します。
これは占いです(そして、それでいい)
最後に、はっきり書いておきます。
当たることを保証していません。 これは娯楽としての読み物です。科学的な予測ではありませんし、医学的・経済的な助言でもありません。
重要な判断の根拠にしないでください。 転職や医療や投資を、札で決めないでください。
では、なぜ運勢を置いているのか。1日に一度、自分のことを考える口実になるからだと考えています。
「今日は節制の札か。最近ちょっと詰め込みすぎかもしれない」——そう思えたなら、当たっているかどうかは、実はどうでもいい。立ち止まるきっかけとして働いています。
札は答えではなく、問いのかたちです。そういうものとして、気楽に受け取っていただけたらと思います。
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