分析の結果はどこに保存され、いつ消えるのか(ブラウザの中と、サーバーに送る場合)
文: とわのね / 2026-10-13
分析を終えたあと、「この結果はどこに残るのか」「消したいときはどうすればよいのか」と気になった方に向けて書きます。Web版の作りを中心に、プライバシーポリシーに沿って説明します。
ここに書くのは、Web版の保存のしくみの読み方です。正式な取り決めは プライバシーポリシー に書いてあります。
先に結論
分析の結果は、まずあなたのブラウザの中にだけ置かれます。サーバーに送られるのは、次の機能を使ったときに限られます。
- チーム機能に参加したとき
- 「今日の運勢」を使ったとき
- AIによる分析・アドバイスの機能を使ったとき
このほか、匿名統計への協力に同意した場合だけ、型の識別子ひとつを送ります。くわしくは後半で書きます。
分析が終わった直後:保存するかどうかを選びます
分析が終わると、結果の下に保存先を選ぶ欄が出ます。選べるのは3つです。
自分の結果として保存 / 仲間の結果として保存 / 保存しない
「自分の結果として保存」か「仲間の結果として保存」を選ぶまでは、保存済みの結果としては扱いません。 「保存しない」を選ぶと、確認のあと、その結果は保存済みの結果にはなりません。
選ぶ前の結果は、ブラウザの「戻る」操作で消えてしまわないよう、暗号化した一時的な控えとしてブラウザの中に置いています。この控えは1時間を過ぎると、次に読み込んだときに捨てます。「保存しない」を選んだときも、この控えを消します。
答えている途中の回答も、同じようにブラウザの中に控えています。途中で閉じても続きから答えられるようにするためで、こちらは24時間を過ぎると、次に読み込んだときに捨てます。
保存を選んだ結果は、ブラウザの中に残ります
「保存」を選んだ結果は、このブラウザの保存領域(ローカルストレージ)に入ります。分析結果は、ブラウザの中で暗号化してから保存しています(AES-GCM方式。鍵もブラウザの中に置き、サーバーには送りません)。
ここに入ったものには、期限がありません。消すまで残ります。そのぶん、次のことが起きます。
- 別の端末や、別のブラウザからは見えません。 サーバーに置いていないためです
- ブラウザのサイトデータを消す、プライベートブラウジングで開く、端末を初期化する、といった操作で消えることがあります
手元に控えを残したい場合は、設定 の「データのバックアップ」からデータをエクスポートできます。JSONファイルとしてダウンロードされ、別のブラウザでは「データをインポート」で戻せます。
ダウンロードしたファイルは、あなたの端末に置かれる普通のファイルです。誰かに渡したり、共有の場所に置いたりするときは、仲間の結果や名前が含まれる場合があります。
ブラウザの中のデータを、自分で消す
設定画面のいちばん下、「危険な操作」の欄にあるデータの完全削除から消せます(ボタンは「データを消去」)。メンバー、分析結果、設定がまとめて消え、取り消せません。なお、消去の前にデータをJSONファイルとして書き出す手順があり、ダウンロード済みのファイルは端末に残ります。
暗号化に使っていた鍵についても、削除の処理を呼び出しますが、ブラウザ側で非同期に行われるため、完了の時点はこの画面からは確認できません。
注意していただきたいのは、ここで消えるのはこのブラウザの中のデータだけだということです。次に書くサーバー側のデータは、この操作では消えません。関連するサーバーデータの削除を希望する場合は、後で書く「アカウント削除」を使います。
ブラウザの設定からサイトのデータを消しても、ブラウザの中のデータは消えます。
サーバーに送る場合①:チーム機能
チームに参加すると、表示名(ニックネーム)・ソーシャルスタイル・性格タイプ・ビッグファイブの数値と、端末の識別子、自動で作られる匿名の利用者ID(UID)が、サーバー(Firebase)に送られます。
チームのデータは、使い始めから24時間で期限が切れます。期限が切れたチームは、スケジュール削除により、メンバーと分析の中身ごと、期限から数時間〜1日以内に消える、とプライバシーポリシーに書かれています。
期限より前に消したい場合は、お問い合わせから依頼できます。
サーバーに送る場合②:今日の運勢
「今日の運勢」を使うと、その日の運勢を作って同じ日に出し直せるよう、分析結果のタイプ(性格タイプ・ソーシャルスタイル・覚醒の組み合わせ)、匿名の利用者ID、日付、その日の運勢の内容をサーバーに保存します。名前・ビッグファイブの数値・メールアドレスは送りません。運勢の文章の作成にGoogleのAI(Gemini)を利用する場合があり、その際に送るのは分析結果のタイプと選んだカードのみです(ニックネームは送りません)。
このデータは、保存から30日を過ぎると自動で消えます。
共有を選んだときだけ、その日の運勢を共有ページとして公開します。共有ページには利用者IDなど個人を特定できる情報を入れず、検索エンジンに載らない設定にしてあり、7日間で公開を終えます。運勢の文章の作り方は 毎日の運勢は、誰が書いているのか に書いています。
サーバーに送る場合③:AIの機能
チーム分析・相性分析・アドバイスでAIの機能を使うと、分析結果(ソーシャルスタイル・性格タイプなど)を、GoogleのAIサービス(Gemini API)に送る場合があります。送る項目は機能によって異なります。たとえば、個人向けのアドバイスでは名前を送らず、性格タイプ、種族・気質・覚醒の名前や説明、ビッグファイブの数値を送ります。チーム分析・相性分析では、ニックネームを送り、ビッグファイブは送りません。メールアドレス・端末の情報・IPアドレスは送りません。
匿名統計への協力(同意したときだけ)
統計への協力に同意した場合だけ、型の識別子ひとつ(例:ENTJ-driver-nichirin)を送ります。名前・ビッグファイブの数値・端末の情報は送りません。サーバーはその型の件数を1つ増やすだけで、個々の記録は持ちません。
個人を特定できない形なので、送ったあとで取り消すことはできません。協力は任意で、協力しなくてもすべての機能を使えます。
アカウントごと消す
設定画面のアカウント削除を使うと、サーバー側に残っている関連データ(「今日の運勢」のデータなど)の削除を自動で試み、このブラウザの中のデータも消します。なお、障害復旧用のバックアップの扱いは、後述のとおりプライバシーポリシーの記載に沿います。チームに参加していた場合、チーム内に残るメンバー情報は匿名化される、とデータ削除リクエストのページに書かれています。なお、このブラウザの中のデータが消えるのはWeb版のアカウント削除の動きで、プライバシーポリシーは端末内データの削除をiOS・Androidのアプリについて書いています。
消えるまでの時間は、使い方によって違います。
- サインインせずに使っている場合:操作した時点で消え、取り消せません
- Google・メールアドレスなどでサインインしている場合:24時間の猶予のあとで確定し、それまでは取り消せます
- iOS版・Android版の設定画面から:猶予はなく、操作した時点で削除します
- メール・お問い合わせフォームで依頼した場合:受け付け後に24時間の猶予を経て確定します(処理の目安は24〜48時間)
アプリにアクセスできない場合は、メールかお問い合わせフォームから依頼できます。手順は データ削除リクエスト のページにまとめています。
サーバー側のバックアップ
プライバシーポリシーによると、Firestoreに保存したデータは、障害復旧のため標準のバックアップ機能で日次のバックアップを取得しています。バックアップは作成から98日で自動的に消えます。あわせて、過去7日以内の時点へ戻せる仕組み(PITR)を有効にしている、とされています。
アプリ版について
iOS版・Android版でも、分析結果は端末の中に保存されます。端末のアプリデータを消すか、アプリを削除すると消えます。
おわりに
分析の結果は、まずブラウザの中に置かれ、保存を選んだものは消すまで残ります。サーバーに送るのは、チーム・今日の運勢・AIの機能を使ったときと、統計に協力したときだけです。チームは利用開始から24時間で期限に達し、その後数時間〜1日以内に削除されます。運勢は30日で自動削除され、共有ページの公開は7日で終了します。ブラウザの中の保存済みデータは消すまで残ります。
ここまでに書いたのは、プライバシーポリシーに載っている範囲での、保存と削除の流れです。削除後のバックアップの残り方や、AI事業者側での保持については、この記事では確定した形では書いていません。詳しくは プライバシーポリシー をご覧ください。
この分析は、心理学の知見を参考にした独自の分析であって、心理学的な診断ではありません。採用や人事評価には使わないでください。
関連する読み物: プライバシーポリシー / データ削除リクエスト / 毎日の運勢は、誰が書いているのか